iPhone OS 3.0で新たなゴールドラッシュとなるか

WWDC 2009が終わった。

5日間にわたるセッションの大半がNDA対象なので初日のキーノートの内容以外は公に出てこないが、iPhone OS 3.0に関する機能面の話はキーノートに集約されていると言える。

基本的には3月に発表された内容と同じで、新機種となるiPhone 3G sのハードウェアに関連する部分だけが新しい発表となった。(アップルは「100の新機能」と主張するが実際のリストが公開されるわけではないので、具体的に何を指すのかわからないが、かなりマイナーなものも含まれているのはいつものことだ)

発表済みとなっていた機能の中で、アプリケーション開発者にとって関心が高いのは「In App Purchase」と呼ばれる課金システムだ。

これによって書籍コンテンツのSubscription(定期購読)やGameの追加課金が可能になるということだが、一部で言われているようなiモードなど日本の携帯で実現されている月額自動課金はサポートされていないようだ。

サポートされていないのは「自動」という部分で、もちろん毎月、課金することはできるが、都度、ユーザーの購入意志を確認する必要がある。

iモードでは、着メロ1曲買うのもなぜか単体購入できず、月額で支払うという不思議な課金方法が普通になっているが、単品で購入できたり、ちゃんとユーザーの意志を確認するというところはiPhoneの方が好ましいと思う。

なので、新聞アプリなら月替わりのタイミングで「今月も購読する」という意思確認をさせる必要がある。

WWDCのデモでは、ScrollMotionがiPhone OS 3.0対応の雑誌リーダーを紹介していたが、多くの雑誌、新聞社と提携し、1つのアプリケーション内で様々なコンテンツを購入することができるようだ。これまで彼らもコンテンツごとに別アプリとして登録していたが、3.0からはアプリ数を限定することが可能になる。

これは、デベロッパーにとってもユーザーにとっても、そして管理するアップルにとってもメリットがある。ただ、コンテンツ提供者としてはApp Store上で目立ちにくくなるというデメリットもあるので、メジャーになる電子リーダーと提携することが重要になってくるかもしれない。

In App Purchase」について1つ重要な発表があった。
それは、「有料アプリのみ利用可能」という点。つまり無料アプリではIn App Purchaseは利用できないのだ。

これはちょっとショック。
まず無料で使ってもらい、気に入ったら買ってもらう、というシェアウェアの世界では当たり前のやり方が出来ないのだ。 どうしてAppleがそれを認めないのか、その理由も想像がつかないが、決められたことは受け入れるしかない。

となると、とりあえず機能制限版を最低料金の105円で買ってもらい、フル機能に有料アップグレードしてもらう、という方法になる。フル機能を30日だけ使える、といったTime Bombとの併用も可能かも。

いずれにしても、アプリケーションやコンテンツに最適な課金方法を考える必要がある。それも急いで。
なぜならIn App Purchaseはあらたなゴールドラッシュを生みだしそうだから。

長くなってきたので、とりあえずこの辺で。

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